子どもの矯正はいつから始めるべきか|綱島の歯科医師が教えるタイミングの見極め方

小児矯正

監修:田中雄紀 歯科医師 / 医療法人社団LOHAS つなしまファミリー歯科


「子どもの矯正は、何歳から始めればいいのか」——綱島エリアの保護者の方から、このご質問をよくいただきます。この記事では時期ごとの考え方と始めどきの見極め方、費用やリスクまでを解説します。

習い事を始める「適齢期」に似ている

ピアノや水泳などの習い事に例えるなら、始める時期によって伸ばしやすい力が変わってくるイメージです。子どもの矯正治療も同じように、お口の成長段階によって得意なアプローチが異なります。「早く始めるほど良い」と単純には言えず、適した時期の見極めが大切です。

子どもの矯正はいつから?時期による治療の違い

当院では、開始時期を「何歳から」と年齢で区切りません。お子さまの協力度や、歯の生え替わりの程度を見ながら判断します。なお、当院の費用上の区分として、「プレ小児矯正」「小児矯正」「成人矯正」の3つを設けています。成人矯正は永久歯がすべて生えそろってからの治療で、お子さまの成長段階というより、その先の移行先にあたります。

  • プレ小児矯正(ほとんどが乳歯の時期):顎の成長を活かし、プレオルソなどの装置で歯並びの土台づくりを促すアプローチです。
  • 小児矯正(前歯が永久歯、奥歯が乳歯の時期):永久歯が生えるスペースの確保や、受け口・出っ歯の傾向を整えることを目的とした治療です。
  • 成人矯正(永久歯がすべて生えそろった時期・移行先):歯並び全体を本格的に整える治療で、マルチブラケットやマウスピース矯正などから選択します。

始めどきを見極める3つのサイン

  • 前歯が生え変わる時期に、明らかに受け口(下の前歯が上の前歯より前に出ている)の傾向がある。
  • 永久歯が生えてくるスペースが狭く、歯が重なって生えてきそうな様子がある。
  • 指しゃぶりや口呼吸など、歯並びに影響しうる癖が続いている。

当てはまる場合でも、治療を始めるかはお口の状態や検査結果を踏まえて判断します。気になる様子があれば、早めに相談の機会を持つことをおすすめしています。

早すぎる・遅すぎることへの不安について

乳歯の時期から経過を見ておくと、生え変わりに合わせた時期を提案しやすくなります。永久歯が生えそろってからでも、成人矯正で対応できる場合があります。受け口の早期相談については子どもの受け口・出っ歯の早期相談に関する記事、乳歯のすき間についての考え方は乳歯にすき間があるのは良いサインという記事もあわせてご参照ください。

保護者の方からよくある不安の声

「矯正は痛いのではないか」「本人が装置を嫌がらないか」といったご心配の声もよくいただきます。装置には取り外せるものと固定するものがあり、取り外せる装置はご家庭での装着管理が欠かせません。お子さま本人の協力に加えて保護者の方のサポートも関わってきます。

また、歯科治療そのものへの恐怖心が強いお子さまの場合は、鎮静麻酔を用いた診療が可能な大学病院をご紹介する選択肢もあります。

小児矯正の進め方

以下は一般的な流れの例です。実際の進め方は、診査のうえで個別にご説明します。

  • 初診相談・検査:口腔内の状態や歯の生え替わりの段階を確認します。
  • 装置の選定:年齢・歯並びの状態に応じて検討します。プレオルソは当院でも取り扱いがあり、装置の種類は診査後に個別にご説明します。
  • 成人矯正への移行判断:永久歯が生えそろう時期に、必要に応じて本格的な矯正へ移行します。

治療期間や通院回数は、お子さまの成長や歯の生え替わり、装置の使い方によって個人差があります。

成長期だからこそ期待できること

顎がまだ成長している時期は、その成長の力を活かして永久歯が生えてくるスペースを整えやすい場合があります。ただし結果は歯の大きさや生え方、顎の状態で異なります。成長の力を利用できるのは子どもの時期ならではの利点です。

費用の目安

小児矯正は自費診療です。金額はいずれも税込の目安で、確定額は検査・診察後のお見積りによってお伝えします。

プレ小児矯正(ほとんどが乳歯の時期)

  • 相談・検査分析:無料
  • 基本装置(プレオルソ):77,000円(概ね1年間使用)
  • 処置料・経過観察料:3,300円(別途かかります)
  • 1年以上経過した場合の追加継続費用:38,500円
  • 成人矯正へ移行する場合:装置代の差額に加え、検査診断料(33,000円または44,000円)がかかります。

小児矯正(前歯が永久歯、奥歯が乳歯の時期)

  • 検査診断料:33,000円
  • 基本装置料(治療終了までに使用する全装置代):385,000円
  • 処置料:固定式装置は5,500円、可撤式(取り外し式)装置は3,300円(別途かかります)
  • 経過観察料:3,300円(別途かかります)
  • 成人矯正へ移行する場合:装置代の差額に加え、検査診断料44,000円がかかります。

装置料は装置の発注時に一括でお支払いいただきます。デンタルローンによる分割払いにも対応しています。虫歯などの一般的な治療は別途費用となります。保険適用の考え方は小児矯正の費用と保険適用に関する記事もご参照ください。

主なリスク・副作用

小児矯正には、次のようなリスクや副作用があります。事前に十分ご理解のうえで、治療をご検討ください。

  • 痛み・違和感:装置の着けはじめや調整後に、痛みや違和感、話しにくさを感じることがあります。多くは慣れで和らぎます。
  • 虫歯・歯肉炎:装置まわりは汚れが残りやすく、歯みがきが不十分だとリスクが高まります。
  • 協力度による結果の違い:装着時間や通院など、ご家庭の協力度で結果が左右されることがあります。
  • 治療期間の延長:生え替わりや成長の経過、装置の使い方で、見込みより期間が延びることがあります。
  • 歯根吸収:歯を動かす過程で、歯の根の先端が短くなる歯根吸収が起こることがあります。
  • 装置の破損・脱離:装置が壊れたり外れたりすることがあり、再装着が必要です。
  • 抜歯が必要になる場合:顎の大きさと歯の大きさのバランスによっては、矯正のために抜歯が必要になることがあります。矯正用抜歯は自費で1本8,800円です。
  • 後戻りと保定:治療後に歯並びが戻ろうとする後戻りが起こることがあり、防ぐために保定(整えた位置を保つ期間)が必要です。

よくある質問

Q. 乳歯のうちから矯正相談に行ってもいいのでしょうか?

A. 問題ありません。お口の状態を確認したうえで、今後の見通しをお伝えします。

Q. 小児矯正にかかる費用の目安を教えてください。

A. 基本装置はプレ小児矯正が税込77,000円、小児矯正が税込385,000円が目安です。確定額は検査・診察後のお見積りによります。

Q. 装置を嫌がったらどうなりますか?

A. 取り外せる装置は使用時間が確保できないと、進み方に影響することがあります。嫌がる理由はさまざまですので、診察時にご相談ください。進め方を見直す場合もあります。

Q. 矯正の痛みはありますか?

A. 装置の着けはじめや調整後に、痛みや違和感を覚えることがあります。多くは慣れとともに和らぎますが、個人差があります。我慢せずお伝えください。

綱島で子どもの矯正をご検討の方へ

当院の矯正治療の内容は、公式サイトの矯正歯科の診療案内ページでご確認いただけます。小児矯正の基本については子どもの歯並びが気になったらの記事もあわせてご覧ください。

まとめ

  • 子どもの矯正の始めどきは、年齢で区切らず、協力度や歯の生え替わりの段階を見て判断する。
  • 費用上はプレ小児矯正(乳歯期)・小児矯正(前歯永久歯期)・成人矯正の区分があり、成人矯正は永久歯が生えそろった後の移行先にあたる。
  • 費用は税込の目安で、確定額は検査・診察後の見積りによる。痛み、虫歯リスク、後戻りなどのリスクもあり、治療期間や回数には個人差がある。

ウェブ予約・お問い合わせ

初めての方のご予約は、下記のウェブ予約から24時間受け付けています。お電話(045-717-9655)でも承ります。綱島・日吉・大倉山エリアからご来院いただけます。

本記事は一般的な情報提供を目的としたものであり、効果を保証するものではありません。お子さまの歯並びや顎の成長には個人差があり、治療の要否・開始時期は歯科医師による診査・診断のうえで判断します。気になる様子がある場合は自己判断せずご相談ください。

小児矯正のご相談・ご予約

この記事の内容について、綱島駅・日吉駅からアクセスできるつなしまファミリー歯科(横浜市港北区綱島東4-1-5)で直接ご相談いただけます。「まだ受けるか決めていない」段階でのご相談も歓迎しています。

費用の目安(税込)

  • プレ小児矯正:相談・検査分析 無料/基本装置(プレオルソ)77,000円
  • 小児矯正:検査診断料 33,000円/基本装置料 385,000円
  • 処置料 3,300〜5,500円/経過観察料 3,300円(来院ごと)

※自由診療(保険適用外)の項目は税込の目安です。お口の状態により内容・金額は異なり、確定額は診査後のお見積りでご案内します。料金は改定される場合があります。

診療時間・アクセス・駐車場のご案内

タイトルとURLをコピーしました