65歳からの歯、「無理に残す」ことがリスクになることも|つなしまファミリー歯科

インプラント

監修:田中雄紀 歯科医師 / 医療法人社団LOHAS つなしまファミリー歯科


年齢を重ねても、できるだけ自分の歯を残したい——そう考えるのは自然なことです。当院も「残せる歯はできるだけ残す」ことを基本にしています。

一方で、65歳以降では、状態によっては「無理に残す」ことがかえって体の負担になる場合もあります。この記事では、臨床の視点から、無理な保存に伴うリスクと考え方をやさしく解説します。

「歯を残すこと」が目的になっていませんか

歯を残すことは大切ですが、それ自体が最終目的ではありません。本当に守りたいのは、「噛む・飲み込む・話す」という口の働きと、それに支えられる全身の健康です。歯の状態によっては、無理に残すことでこの働きを損なってしまうこともあります。

無理に残すことで生じうるリスク

感染の源になることがある

大きくぐらついた歯や、根の先に炎症を抱えた歯を無理に残すと、細菌のたまり場になりやすいことがあります。高齢の方は飲み込む力や免疫のはたらきが低下しやすく、口の中の細菌が誤嚥性肺炎などと関連する可能性が指摘されています。

うまく噛めず、栄養が偏ることがある

「噛むと痛い」「噛み合わせが不安定」といった状態を我慢して放置すると、食欲が落ちたり、やわらかいものばかりを選んでしまったりして、低栄養やフレイル(加齢による心身の衰え)につながることがあります。

ぐらついた歯の誤嚥・誤飲

ぐらつきの強い歯をそのままにしておくと、外れて誤って飲み込んでしまうリスクがあります。とくに脳血管疾患の後遺症や飲み込む力が低下している方では、思わぬ事故につながることがあるため注意が必要です。

大切なのは「歯の本数」より「口の機能」

高齢期のお口の健康では、1本の歯を残すことよりも、口全体の機能(しっかり噛めて、安全に飲み込める状態)を保つことを重視する考え方が広がっています(8020運動やオーラルフレイル対策など)。残せる歯は残しつつ、無理な保存がかえって機能を損なう場合には、抜歯やその後の治療(入れ歯・ブリッジ・インプラントなど)も含めて考えることが、結果的に健康を守ることにつながります。

「抜くか残すか」の判断の考え方はこちらの記事で、抜いた後の選択肢は高齢期のインプラントという選択で詳しく解説しています。

綱島で歯の残し方にお悩みの方へ

つなしまファミリー歯科では、「この歯は残せるのか」「残したほうがよいのか」というご相談にも、お口全体と全身の状態をふまえてお答えしています。年齢やお体の状態に合わせて、無理のない選択肢を一緒に考えます。

ご予約・ご相談は、お電話(045-717-9655)またはウェブ予約から承ります。綱島・日吉・大倉山エリアの方もお気軽にどうぞ。

まとめ

65歳以降は、歯を無理に残すことが感染・低栄養・誤嚥などのリスクにつながる場合があります。大切なのは歯の本数よりも、噛んで飲み込む力を保つこと。残す・抜くのどちらがよいかは、お口と全身の状態を合わせて判断していくことが大切です。

ウェブ予約・お問い合わせ

初めての方のご予約は、下記のウェブ予約から24時間受け付けています。お電話(045-717-9655)でも承ります。綱島・日吉・大倉山エリアからご来院いただけます。

※本記事は一般的な情報提供を目的としています。誤嚥性肺炎・フレイル等との関連は研究が進められている分野で個人差があります。歯の保存の可否や治療方針はお一人おひとりの状態により異なります。気になる方は歯科医院でご相談ください。

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